妻の不貞行為が原因で離婚する場合に知っておきたいこと

妻の不貞行為が原因で離婚する場合に知っておきたいこと
離婚は人生の一大事であり、多くの問題をはらんでいます。双方が合意をすれば
離婚はできますが、その前に考えなければならないことがあります。
それは大きくわけると3つで、子どものこと、お金のこと、暮らしのことです。
一時の感情にまかせて判断せずに、離婚することのメリット、デメリットを
よく考えて結論を出すのが大切です。

親権者が母親になる可能性
未成年の子どもがいる場合、夫婦のどちらかを親権者としなければ離婚はできません。
基本的には夫婦の話し合いによって親権者を決めますが、話し合いがつかない場合
裁判所へ調停を申し立てることとなります。
子どもが小さいと、父親が親権をとるのは難しいかもしれません。また、離婚することで
子どもの環境が変化し、健全な成長に悪影響を与えることもあります。
昔から「子はかすがい」といいますが、子どもと一緒に暮らしたいなら
離婚を思いとどまる選択もあり得ます。

浮気の事実と財産分与は別問題
離婚をする場合、婚姻期間中に夫婦で築いた財産を二人で分ける必要があります。
これを財産分与といい、夫が働いて妻が専業主婦といった場合でも、家事労働による
妻の貢献が認められ、ほとんどの場合、半分ずつ分けることとなります。
また、子どもを妻が引き取ることになった場合は養育費も支払わなければなりません。
浮気の事実に対しては、慰謝料を請求することができますが、思った以上に低額な場合が多いです。
そして財産分与や養育費については別問題です。

一人暮らしをする覚悟が必要
離婚を考えるなら、離婚後の暮らしを具体的に思い描いてみる必要があります。
婚姻期間中は妻が担当していた家事を、離婚後は一人でこなさなければなりません。
仕事をしながら家事との両立ができるでしょうか?
食生活は乱れ、環境は悪化し、病気をしても看病してくれる人もいません。
離婚しなければ良かったと後で後悔するケースも少なくないようです。
ほかにも、子どもと離れた場合には子どもと会う方法や、住宅ローンなど負の財産の
分割方法も決めておかないと、後々トラブルに発展する可能性もあります。
一人で考えるのが不安な場合は専門家に相談することも大切です。